◎ → 随分、以前のこと・・友人の27号氏から「刺身があり過ぎるから、食いにこねぇか?」と云ったお誘い・・ 彼とはしばらくに、余り行き来が無かったのも事実で 懐かしさも込みあげ、その招待の言葉に素直に従い 酒を・・そしてつまみ等も買い求め、久々にての親交を暖めようと彼の元へ・・。
・・思い出話に花が咲き、ささやかなれど 2人の宴も盛り上がって来た頃に、豪華に、そして盛大に皿に盛られて出てきた沢山の刺身に 思わず " ギョツ " となるとは、まさかに想像もして居なかった !! 彼=27号氏は生まれが四国で有り、この事実をすればコレは当然の事だったのだが 出てきた刺身が、なんと?苦手なカツオだったから 一瞬にして青ざめたし、自分の記憶が如何に曖昧だったかをつくづく呪い 悟られぬ様に打ちひしがれた。
◎ 「イキが良さそうで最高じゃないか?」 と、にこやかを装い、大嘘をかますと「実家で親が送ってくれるんだけど、 何時も食べきれなくて・・ !! 工夫して焼いたりしてたんだけど、 お前が引き受けてくれて本当に助かったよ これからはちょくちょく頼みたいな。」
・・等と、嬉しそうに微笑まれ 引きつった笑いを、優しげに そして 時折涙を交えながらも、返すのが 精一杯なのでありました ・・その涙も、おそらくは刺身への嬉しさと有難さ・・と、まるきりの勘違いをされてしまった模様? つまり結果的には、この先にも怯えなくてはならなくなってしまった訳なのだ けど、どしたらイイの~絶体絶命 !! こないだの "予期せぬ出来事・事件" なんぞは、超かわいいモノだったのだった・・